ときがわ町は、埼玉県のほぼ中央に位置し、中央を町名の由来である都幾川が西から東に貫流する。外秩父山地が武蔵野に接する比企西部山間山沿地域に属し、面積のおよそ 7割をスギやヒノキの山林が占める。
 森林資源に恵まれ、林業、木材業、建具製造業、木工業が伝統地場産業となっている。農業ではシイタケ、ナメコなどのキノコ栽培や野菜栽培が盛んである。
 町域には道元平のウラジロ群落やヒカリゴケをはじめ、花菖蒲、ツツジ、シャガ、アジサイやラベンダー等が咲き誇る。
 都幾山の東側中腹に関東では指折りの古刹である「慈光寺」がある。国宝に指定される紙本法華経一品経などの写経33巻をはじめ、開山塔、銅鐘、紙本墨書大般若経、金銅密教法具14口(いずれも国指定重要文化財)など、多くの文化財を伝える。萩日吉神社の例大祭に奉納される流鏑馬神事は、県選択無形民俗文化財となっている。
 このほか、旧国立天文台の堂平観測所をはじめとしたレクリエーション施設である、「堂平天文台、星と緑の創造センター」がある。

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慈光寺の写真

写真提供:慈光寺

慈光寺 (埼玉県 ときがわ町 )

県内最古の寺で坂東三十三ケ所第9番札所。673(天武天皇2)年飛鳥時代に鑑真の弟子釈道忠によって開かれ、鎌倉時代は畠山重忠や源頼朝が篤く帰依したという。  都幾山麓から参道を登る途中の道端に8基の大型青石塔婆がある。さらに登ると古い伽藍が見えてくる。覆堂に入った開山塔、鐘楼などであるが、蔵王堂と釈迦堂は 1985(昭和 60)年...