野田市は、千葉県の北西部に位置し、東の利根川及び西の江戸川によって埼玉県・茨城県に接する。気候温暖な田園都市で、農村地帯では米、野菜、葉タバコなどを栽培するが、やはり中心産業は醤油醸造である。
 古くから野田市の産業を支えている醤油醸造は、永禄年間(1558~1569年)の頃から始まった。その後、土地の名主や富農・富商により本格的な醸造が行われるようになり、江戸川の水運を利用して江戸方面に多量に輸送され、銚子の醤油とともに市場を支配した。現在はキッコーマンやキノエネなどの醸造工場がある。なお、醤油だけでなく、味噌、味醂などの醸造も盛んである。
 市北部の関宿は、利根川と江戸川の分流点にあたり、古くは河港として発達した。

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