木更津市は、房総半島の中央部に位置し、東京湾に臨む商業都市。「きさらず」という地名は日本武尊(やまとたけるのみこと)が弟橘媛(おとたちばなひめ)を偲んで、この地を去りかねたという伝説から「君不去」がきさらずと変化したものといわれる。
 中世には、既に鎌倉との間に海路が開かれていた古い港町である。江戸時代には、安房・上総2州の物資と旅客輸送の独占権を与えられていたいわゆる「木更津船」の母港として繁栄した。また鹿野山の信仰登山が江戸市民の間で盛んだったこともあり、人々の往来が多く江戸との文物の交流が生じ、「木更津甚句」や「切られ与三」で知られる江戸情緒豊かな港町であった。昭和に入ると、海軍航空隊や航空廠が置かれて軍都となった。
 現在は、内房地方の商業の中心地であるとともに、京葉工業地帯の南部拠点となっている。また、木更津港は1968(昭和43)年に重要港湾に指定され、市内には館山道・圏央道・東京湾アクアラインが整備されるなど、交通の拠点にもなっている。

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東京湾アクアライン(一般国道409号)の写真

写真提供:NEXCO東日本

東京湾アクアライン(一般国道409号) (千葉県 木更津市 / 神奈川県 川崎市 )

東京湾アクアラインは、川崎側から約10kmのシールドトンネル、木更津側から約5kmの橋梁、トンネルと橋梁の接続部に設置された人工島(海ほたるパーキングエリア)、および換気用の人工島(風の塔)で構成される、1997年(平成9年)12月18日に開通した自動車専用の有料道路。  東京湾アクアラインは、民間企業と地方自治体、日本道路公団が...