市原市は、千葉県の中央部に位置する、東京湾に臨む工業都市。市域は広大で、養老川沿いに房総半島内陸部に深く切れ込んでいる。
 市原は古代上総国の国府が置かれた地で、近世は五井・姉崎が木更津街道の宿場町であった。八幡は養老川流域の農産物を江戸に運ぶ港町として栄えた。沿岸部は半農半漁地帯で、遠浅の海岸はノリの養殖やアサリ・蛤の産地として、また潮干狩りや海水浴で賑わっていた。現在は、東京湾岸の広大な埋立地に石油コンビナートや造船・電力などの大工場が林立し、京葉工業地帯の中核となっている。内陸部には、これらの企業の社宅団地群が生まれた。市域南部は農村地帯で、米や落花生を産出する。
 養老川中流から上流にかけては、養老渓谷など豊かな自然に恵まれている。

観光資源一覧

上総国分尼寺跡の写真

写真提供:市原市教育委員会

上総国分尼寺跡 (千葉県 市原市 )

市原市北部に位置する上総国分尼寺跡は、741(天平13)年の聖武天皇の詔によって全国に建てられた国分尼寺*の一つである。寺域は南北が372m、東西は北辺が285m、面積は約123,000m2に及び、全国の国分尼寺の中でも最大級の規模である。伽藍*は寺域の南西寄りにあり、南北200m、東西170mとなっている。  これまでの発掘調査によ...

市原ぞうの国の写真

市原ぞうの国 (千葉県 市原市 )

市原ぞうの国は、千葉県のほぼ中央に位置する。1989(平成元)年に開園し、敷地面積は3.5haに及ぶ。開園当初は「山小川ファーム動物クラブ」だったが、1996(平成8)年に現在の名称となった。  国内最多飼育数(13頭)を誇るぞうをはじめ、カピバラ、カバなど約100種類の動物が暮らしている。アトラクションも豊富で、サッカーやダンスなど...