伊万里市は、佐賀県の西部に位置し、八幡岳や青螺山、国見山など三方を山に囲まれ、西北部からは伊万里湾が深く入り込んでいる。鷹島・福島など大小の島々にさえぎられた天然の良港伊万里湾は、中世には松浦水軍の根拠地として、江戸時代には伊万里焼の積出し港として繁栄した。また、石炭産業全盛期は石炭の積出港として栄え、近年では造船、IC関連産業、木材関連産業等の集積により近代的な工業港として発展している。
 筑肥線・松浦鉄道の通る交通の要地で、ナシ・ブドウなどの果樹栽培や、漁業も盛んである。また「古伊万里文化」の香りが漂う焼き物などを市内の随所で見ることができる。

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大川内山(伊万里焼)の写真

大川内山(伊万里焼) (佐賀県 伊万里市 )

市南部の大川内山は1675(延宝3)年に有田南川原山から鍋島藩の御用窯が移されて以来、明治時代まで色鍋島・鍋島青磁などが焼かれていたところである。今日、個人窯がその技術を受け継いでいるが、御用窯時代の関所跡、登窯跡、陶工の墓なども残っている。大川内山のレンガ造の煙突や磁器の破片の落ちた小道には窯元の町の雰囲気がある。  ...