西之表市は、九州本土最南端の佐多岬から南東方向約40kmの海上にある種子島の北部に位置する。東・西・北は海に面し、南は中種子町と接し、種子島の総面積の約45%を占めている。随所に洪積台地が発達しているが、海岸は磯の発達が見られ、ところによっては小規模な海岸砂丘も存在している。
 気候は温暖気候に近い亜熱帯性気候であるが、台風常襲地帯に当たり、農作物に影響を被ることもある。
 鎌倉時代から種子島氏の居城地として繁栄し、現在も熊毛支庁など国や県の出先機関がおかれている。
 農業、漁業といった第一次産業が盛んである。さとうきびを原料とする黒糖やさつまいもを利用した菓子や焼酎、ザコ、トビウオなどの海産物の干物など地域の農林水産資源を原料とした食料品等が製造されている。
 種子島は中世より海岸で豊富に採れる砂鉄を原料に「たたら製鉄」が行われ、鉄の精錬と鍛冶製品の生産が盛んな“製鉄の島”で、特に鋏(種子鋏)は切れ味・耐久性・デザインに優れ、全国的に知られている。
 火縄銃のコレクションなど歴史資料を展示する種子島開発総合センター「鉄砲館」、メヒルギ自生地、ガジュマル防潮林、能野 (よきの) 浜などの観光資源も多い。天然記念物のアカヒゲが生息する。毎年7月下旬に行われる「種子島鉄砲まつり」は有名である。

観光資源一覧