東串良町は、九州大隅半島のほぼ中央東端に位置し、北は大崎町、西は鹿屋市、南は肝付町に接する。東は志布志湾に面する。肝属(きもつき)平野中央部の平坦地を占め、傾斜地がなく緩やかな地形となっている。
 国道220号、448号が通じる。
 昔から海との関わりは強く、肝属川河口は、天然の良港として栄え、中国との文化・交流が盛んで外国貿易の根拠地であったと伝えられている。明治維新後も沖縄、南西諸島との公易があり、大正時代には大阪商船が寄港し、旅客、貨物の輸送が行われていた。昭和になりその面影はなくなったが、柏原海岸沖合500mに国家石油備蓄基地が建設され、大型タンカーが入航するようになり、新しい名物となっている。
 主産業の農業は米作のほか野菜の施設園芸が盛んで、特にピーマンは出荷安定法による指定産地になっている。豊かな海からの恵みを生かし、チリメンなど水産加工品も生産されている。
 白砂と松林の続く砂丘地は日南海岸国定公園に属する。6世紀ごろのものとされる国指定史跡唐仁古墳群など約140基の古墳がある。

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