姶良市は、⿅児島県のほぼ中央部にあり、薩摩半島と⼤隅半島の分岐点に位置し、東は霧島市、北はさつま町・薩摩川内市、⻄は薩摩川内市・⿅児島市に接し、南は⿅児島湾に⾯している。
 ⻄側から4 つの河川が流れており、これらの川の沖積平野が⼀体となって姶良平野を形成し、この平野部に中⼼市街地が発達している。市の北部は⼭が並ぶ地形で、別府川の⽀流が流れており、これに沿っていくつかの集落が発達している。⼀⽅、北東側の霧島市との間は⼗三塚原と呼ばれる台地が広がっている。
 JR日豊本線、九州自動車道、国道10号線が通る。
 米作やムギ、サツマイモ、茶などの栽培、養鶏、畜産が行われ、早掘りタケノコを特産する。鹿児島湾岸ではハマチ、ワカメ、ノリなどの養殖や小型定置網漁が行われている。デンプン、焼酎の製造業も発達。薩摩焼の一種である龍門司焼(小山田焼)、蒲生和紙などの伝統工芸がある。
 約 600mに及ぶ白砂青松の干潟がある重富海岸は霧島錦江湾国立公園の指定を受けている。釣り、ハイキングなどで賑わう住吉池の周辺一帯は藺牟田池(いむたいけ)県立自然公園に属する。
 推定樹齢 1500年、高さ約30mの蒲生のクスは国の特別天然記念物。宮田ヶ岡瓦窯跡、南浦文之墓、白銀坂、龍門司坂はいずれも国の史跡に指定されている。加治木地区で毎年 6月に行なわれるクモ合戦は有名である。

観光資源一覧

蒲生のクスの写真

蒲生のクス (鹿児島県 姶良市 )

樹齢1500年以上と推定される日本一大きなクス。蒲生八幡神社の境内に堂々とした姿を誇っている。根回り33m、幹回り24.2m、樹高33m。幹の西側に人が入れるほどの開口があり、内部には約8畳分の空洞ができている。幹が空に向かって大きく張り出し、枝葉がよく茂っていて壮観だ。  蒲生八幡神社は1123(保安4)年、蒲生院の領主であった蒲生上...