鹿児島県南部に位置する奄美群島は、鹿児島市の南西約370~560kmの範囲に広がる有人8島(大島本島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島、他3島)の総称。大和村は、その奄美大島のほぼ中央に位置し、東は奄美市、南は宇検村に接し、北は東シナ海に面する。
 集落はすべて海に面しており、背後には奄美群島最高峰の湯湾岳(奄美岳)とそれに連なる山々がそびえている。
 スモモやポンカンなどの果樹栽培、パルプ用材の伐採が盛んである。
 湯湾岳は天然保護区域に指定され、特別天然記念物のアマミノクロウサギをはじめ、国天然記念物のルリカケス、オオトラツグミ、オーストンオオアカゲラ、トゲネズミなどの貴重な動物が生息する。豊かな自然に囲まれた伝統文化が色濃く残る。
 大和浜に残る古代南方型建築様式で造られた高倉群「群倉(ぼれぐら)」は、建築学、民俗学的にも貴重であり、県の有形文化財に指定されている。

観光資源一覧

湯湾岳の照葉樹林の写真

写真提供:宇検村役場観光課

湯湾岳の照葉樹林 (鹿児島県 宇検村 / 鹿児島県 大和村 )

湯湾岳は標高694m。奄美群島の最高峰だ。山頂一帯にはミヤマシロバイ、ミミズバイなどハイノキ属の樹木が4種も出現するなど注目すべき特徴をもった低木林が発達しており、貴重な亜熱帯性の照葉樹林として保護されている。  7合目付近にある宇検村の「湯湾岳公園」までは車で行くことができる。「湯湾岳公園」には展望台があり(2019(令和...