みどり市は、群馬県の東部に位置し、北は栃木県日光市、鹿沼市、東は佐野市に接する。市の北部には足尾山地が連なり、その山塊に源をもつ渡良瀬川が市の北東から南東にかけて流れ、市の中部から南部にかけて大間々扇状地が形成されている。
 大間々は近世初頭、銅街道の宿場町で、生糸の集散地として繁栄した。
 農業では、トマトやナス、ホウレン草、長ニンジン、シイタケなどの野菜が栽培されている。製造業を営む工場が多く、主に自動車やパチンコ、事務用の機械に使われる金属部品やプラスチック部品などが造られている。また、麺類の生産のほか醤油、清酒などの醸造業も盛んである。
 先土器文化時代の遺跡として有名な「岩宿遺跡」、縄文時代草創期の「西鹿田中島遺跡」がある。北部の渡良瀬川上流域に「草木ダム」、南部の谷口部に「高津戸渓谷」がある。渡良瀬川に沿ってわたらせ溪谷鐡道が走る。

観光資源一覧

岩宿遺跡の写真

写真提供:岩宿博物館

岩宿遺跡 (群馬県 みどり市 )

岩宿駅の北西1kmにある、旧石器時代の遺跡。縄文時代の遺跡は関東ローム層の上に堆積した黒色土層から出土するのに対し、岩宿遺跡では関東ローム層の中から遺物が出土したので、縄文時代以前の旧石器文化が日本にもあったことを裏付けたとされている。  発見者の相沢忠洋氏*と明治大学考古学研究室による発掘調査個所に岩宿遺跡の碑が立つ...

ながめ余興場の写真

写真提供:みどり市

ながめ余興場 (群馬県 みどり市 )

みどり市わたらせ渓谷鐵道大間々駅の東、渡良瀬川右岸に位置する「ながめ公園」の中にある芝居小屋で、数多くの催し物が行われている。ながめ余興場は1937(昭和12)年に建てられた木造2階建ての劇場で観客収容人数は650人。人が手で廻す伝統的な「廻り舞台」や花道、桟敷席、楽屋、優美な曲線を描く2階の手すりなどを有する本格的な芝居小屋...

富弘美術館の写真

写真提供:富弘美術館

富弘美術館 (群馬県 みどり市 )

星野富弘の故郷みどり市東町草木湖畔に1991(平成3)年に開館した市立の美術館。その後老朽化し、2005(平成17)年、新しい富弘美術館が開館した。旧館は解体され、跡地には前庭や草木湖へつながる散策路が整備された。新しい美術館は58回日本建築学会賞の作品賞を受賞した。  星野富弘は1946(昭和21)年生まれ。1970(昭和45)年、群馬大...