南足柄市は、神奈川県の西端に位置し、西は静岡県小山町に接する。箱根外輪山の東斜面と、そこから流出する内川、狩川の流域、及び酒匂川の沖積地を市域とする。
 中心集落の関本は狩川の谷口集落で、古代東海道の足柄峠越えの駅家、近世には東海道の脇往還矢倉沢往還の宿駅であった。1930(昭和5)年代以降、豊富な地下水に大手企業の事務所や工場が立地している。
 古代東海道は多くの人々が往来し、奈良時代に編纂された日本最古の歌集である万葉集には、足柄峠を枕詞とした、長・短歌が19歌あり、峠近くの万葉公園には7歌が歌碑として建立されている。また、小田原を統治していた、大森氏及び後北条氏により築城された中世の山城が7城残されている。
 全国23地区に伝えられている金太郎伝説の本拠地として知られている。

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