伊勢原市は、神奈川県のほぼ中央に位置し、北西端にそびえる大山を頂点とし、相模川の沖積地が広がる南東部へと次第に標高が低くなり、北西から南東へ傾斜している。
 中心の伊勢原は1619(元和5)年、伊勢の人々の開拓によって開かれたところで、市名もこれに由来する。近世は東海道筋の大磯と並ぶ市場町として発達した。1927(昭和2)年に小田急線が開通すると大山登山や参詣の玄関口となり発展。山岳信仰の霊山大山の山麓には谷沿いに門前町が形成され、大山街道が各地から集まり、大山千軒と呼ばれる賑わいをみせた。
 産業面で見ると、1972(昭和47)年に造成された工業団地に金属・機械・電機などが進出。農業は畜産、果樹栽培を主とする。
 市内には「阿夫利神社」や「日向薬師」など社寺・史跡が多い。

観光資源一覧

大山の写真

写真提供:伊勢原市観光協会

大山 (神奈川県 伊勢原市 )

丹沢山地南東端にあるピラミッド状の山で、高さは1,252m、相模平野や武蔵野台地からその姿を望むことができる。別名「雨降山」と呼ばれ、雨乞いに霊験があるとされる。古くから有名な山岳信仰の山で、今も先達を先頭に白い行衣の信者たちが「さんげ さんげ 六根清浄」と唱えながら山頂をめざす光景が見られる。  山頂に阿夫利神社本社、中腹...

大山阿夫利神社の写真

写真提供:大山阿夫利神社

大山阿夫利神社 (神奈川県 伊勢原市 )

大山阿夫利神社は、約2,200年前の崇神天皇のころの創建と伝えられている。祭神は大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)、高龗神(たかおかみのかみ)、大雷神(おおいかずちのかみ)で、延喜式内社に位置づけられている。755(天平勝宝7)年、東大寺別当良弁が堂塔・僧坊を建て、神仏混淆の時代が始まった。  源頼朝・足利氏・北条氏などの...