宮古島市は、沖縄本島から南西に約300km、東京から約2,000kmに位置し、大小6つの島で構成されている。宮古島の形はほぼ二等辺三角形を呈し、島の南海岸に比べて西海岸は入江等の地形に富んでいる。概ね平坦で、低い台地状を呈し、山岳部は少なく、大きな河川も存在しない。宮古群島の主島で、群島総人口の多くが集中しており、群島内の交通もこの島が基点となっている。
 農業は、さとうきびを基幹作目とし、肉用牛との複合経営を基本とするが、近年は熱帯果樹など作物の多様化が進展している。水産業は、沖合ではパヤオ漁業(流し釣り、竿釣り、曳き縄)、沿岸では追い込み網漁業や、クルマエビ等の海面養殖業などが盛んに営まれている。
 観光資源としては、半島、湾入、砂浜など変化に富んだすぐれた自然景観に恵まれ、更にクイチャー、宮古上布あるいは多良間村の8月踊りなどに知られる民族芸能、伝統織物、伝統行事等、独特で豊富な文化的資産がある。また、毎年国際的規模のイベントである全日本トライアスロン宮古島大会をはじめ、各種スポーツ団体の合宿等が行われている。

観光資源一覧

東平安名崎(宮古島)の写真

東平安名崎(宮古島) (沖縄県 宮古島市 )

宮古島を代表する景勝地である。島の東端、海原に突き出た長さ2km、幅約150m、隆起サンゴ石灰岩からなる細長い岬。岬の先端および両端は高さ30~40mほどの断崖となっており、波の浸食によってできた奇岩の数々と、透き通る海を眺めることができる。北に東シナ海、南に太平洋を望む大海原は雄大。遊歩道が整備され、宮古島トライアスロンの自...

与那覇前浜(宮古島)の写真

与那覇前浜(宮古島) (沖縄県 宮古島市 )

宮古島の南西部、太平洋に面して、真っ白い砂浜が弧を描きながら約7kmも続く美しい浜。きめ細かな砂はサラサラのパウダーサンドで、「東洋一の美しさ」とも称される。正面に来間島を望む。

宮古島のパーントゥ(宮古島)の写真

宮古島のパーントゥ(宮古島) (沖縄県 宮古島市 )

宮古島の平良地区島尻と、上野地区野原に伝わる来訪神祭祀。パーントゥとは、異様な形相をしたもの、鬼神を意味する。その昔、島尻の海岸にクバの葉で包まれた面が流れ着いたことが、この行事の起源とされている。  島尻のパーントゥは体につる草をまとい、全身に「ンマリガー」と呼ばれる井戸の底にたまった異臭を放つ泥を塗りたくる。顔...

砂山ビーチ(宮古島)の写真

砂山ビーチ(宮古島) (沖縄県 宮古島市 )

宮古島の中心市街地平良から北へ約4kmの位置にある砂山ビーチは、名前の通り、真っ白い砂の山を越えると広がっている小さな浜。海に向かって左手にあるアーチ状になった琉球石灰岩の岩山がビーチのポイントだ。

吉野海岸(宮古島)の写真

写真提供:垂見健吾

吉野海岸(宮古島) (沖縄県 宮古島市 )

宮古空港から約20km。島の東海岸にあるスノーケリングポイントとして人気のビーチで、白砂の美しい浜が約500m続いている。リーフに囲まれた透明度の高い穏やかな海には、魚など生き物の種類がとても多く、スノーケリングに最適だ。ただし、干潮時は水深が浅くなり泳げなくなるので要注意。  ビーチ横の駐車場は利用できないので、坂の上の...

新城海岸(宮古島)の写真

新城海岸(宮古島) (沖縄県 宮古島市 )

宮古島で吉野海岸と並ぶ人気のスノーケリングポイント。場所は吉野海岸から南西に2kmほど行ったお隣の海岸。遠浅の海は波が静かでとても穏やかなので、小さな子どもを連れていても、安心して海水浴を楽しむことができる。  駐車場、トイレ、シャワー、更衣室は完備されている。軽食が食べられる売店、スノーケル、マスク、フィンの3点セッ...

通り池(下地島)の写真

通り池(下地島) (沖縄県 宮古島市 )

下地島の西海岸にある2つの池を「通り池」と呼ぶ。海側(南西)が直径約75m、水深約40~50m、陸側(北東)が直径約55m、水深約25m。琉球石灰岩の洞窟の天井だった部分が、長い年月を経て雨水で浸食され崩れ落ち、このような景観が自然に生まれたと考えられている。  池の間には遊歩道が整備され、途中の東屋から濃紺の水をたたえる池を眺め...

伊良部大橋の写真

伊良部大橋 (沖縄県 宮古島市 )

沖縄本島の南西約290kmに位置する宮古島と、その西にある伊良部島を結ぶ。離島同士に架かる全長3,540mの橋で、無料で渡れる橋として全国一の長さを誇る(2018(平成30)年現在)。歩いて渡ることもできる。伊良部島の人たちが架橋要請活動を始めてから完成まで40年以上を要し、2015(平成27)年1月に開通式が行われた。架橋以前は、宮古島の...

八重干瀬の写真

八重干瀬 (沖縄県 宮古島市 )

宮古島の北方、池間島の北の沖5~22kmに、南北約12km、東西約7kmの範囲にわたって大小100ものサンゴ礁が分布しているエリア。干瀬が幾重にも重なっていることから(諸説あるが)、「八重干瀬」と書いて「やびじ」や「やえびし」などと呼ばれている。満潮時は海中に没しているが、1年で最も干満の差が大きい4月の大潮の数日間、サンゴ礁が海上...

沖縄の豚肉料理の写真

写真提供:垂見健吾

沖縄の豚肉料理 (沖縄県 那覇市 / 沖縄県 名護市 / 沖縄県 石垣市 / 沖縄県 宮古島市 / 沖縄県 他 )

沖縄では豚肉料理の種類がたいへん豊富だ。顔や耳の皮、足、内臓など使う部位も多様で、鳴き声以外はすべて食べるといわれるほど。昭和の初めごろまでは、多くの屋敷で豚を飼っており、豚は大変身近な家畜だった。年の瀬に豚を屠って、正月にはさまざまな料理を食べ、塩漬けにして長く保存したという。豚肉料理のバリエーションの豊かさは、...