多良間村は、宮古島と石垣島とのほぼ中間に位置し、多良間島と水納島の2島からなる。琉球王国が中継貿易で栄えた中世には、沖縄本島と宮古、八重山地域を結ぶ航海上の要所であった。
 多良間島は全体的には平坦な地形をなし、周囲はサンゴ礁の美しい海に囲まれている。島内の土地はほとんどが耕作地として利用され、農作物や家屋を守るフクギ並木とともに緑が豊かである。サトウキビを中心に野菜、葉タバコ等が栽培されているが、近年、畜産業も盛んである。かつては漁業が中心であった水納島でも畜産業が主産業となっている。
 多良間島には、数多くの伝統芸能が継承されており、「八月踊り」は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

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多良間島の八月踊り(多良間島)の写真

写真提供:多良間村

多良間島の八月踊り(多良間島) (沖縄県 多良間村 )

旧暦8月8日から3日間、今年の豊作に感謝し、来年の豊作を祈って行われる島最大の行事で、八月御願(うがん)、豊年祭とも呼ばれる。初日は仲筋集落のンタバルウガン(御嶽)を舞台に塩川集落の長老を招いて芸能を披露し、2日目は塩川集落のピトゥマタウガンの舞台に仲筋の長老を招いて芸能を披露。3日目は「別れ」といって、両字でそれぞれ芸...