諸塚村は、宮崎県の北部、耳川流域の山間部に位置し、北は高千穂町、日之影町、西は五ヶ瀬町、椎葉村、東と南は美郷町と接する。
 諸塚村は九州の屋根といわれる九州山脈の中に位置し、諸塚山を中心とする標高1,000m級の山岳に囲まれており、森林率は9割を超える。農地は山腹緩斜面に散在するのみである。村内を流れる河川には、耳川、柳原川、七ツ山川があり、塚原、諸塚の2発電所がある。
 国道327号、503号が通り、日向市、椎葉村とを結ぶ。
 諸塚村の産業は、林業が中心で、昭和32年に用材、椎茸、畜産、茶を村の四大基幹産業として定め、これらの産業が相互補完しながら生産に励む、複合経営農林業を推進している。
 尾根々々を巡る「諸塚スカイライン」はドライブコースとして人気がある。諸塚山登山、渓流釣りのほか、池ノ窪グリーンパークにはハーブレストランや本格的カナディアンログハウス、パターゴルフやトレッキングコースが整備されている。諸塚神楽は国選択無形民俗文化財に指定されている。
 なお、2015(平成27)年12月には、「世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域(高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町、椎葉村、諸塚村)」に認定されている。

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