串間市は、宮崎県の最南端に位置し、北は都城市及び日南市、東は日向灘、西は鹿児島県志布志市と隣接し、南は志布志湾を臨む。志布志湾に面するが、日南山地部が広く、平地は福島川や本城川に沿う沖積低地と、大束原(ばる)などのシラス台地にみられるにすぎない。沖合いには築島(つきしま)、幸島、猿島、鳥島などがある。
 JR日南線、国道220号、448号が通る。
 主な産業は農業で、サツマイモ、茶などの畑作物やハウス栽培のキュウリが代表的な作物である。
 海岸部は、起伏に富んだ島々や岩礁が点在する日南海岸国定公園に含まれ、築島のビロウ樹原生林、石波の海岸樹林、幸島のサル生息地、都井岬のソテツ自生地(特別天然記念物)、岬馬繁殖地、大矢取のクス天然林、赤池渓谷など、亜熱帯植物や動物に魅力的なものが多い。

観光資源一覧

都井岬の御崎馬の写真

都井岬の御崎馬 (宮崎県 串間市 )

都井岬は太平洋に面した岬で、日向灘の南端に位置する。 周囲は断崖絶壁となっており、現存する日本在来馬8種*のうちの1種である御崎馬が生息する。当地は 「岬馬およびその繁殖地」として国の天然記念物に指定されている。  高鍋藩秋月家が1697(元禄10)年に設置した藩営牧場の1つが御崎牧、現在の都井岬であり、今日にいたるまで自然に...

幸島のサルの写真

幸島のサル (宮崎県 串間市 )

串間市の北東、石波海岸(いしなみかいがん)の沖合約200mにある。周囲約3.5km、亜熱帯植物におおわれた険しい小島で、野生のニホンザル100匹ほどが生息。1934(昭和9)年、生息するニホンザルを含めた幸島全体が国の天然記念物に指定された。1953(昭和28)年、ここのサルがイモを海水で洗って食べるのを、地元の小学校教師・三戸サツエが発...

都井岬ソテツ自生地の写真

都井岬ソテツ自生地 (宮崎県 串間市 )

都井岬の南端の一角、御崎神社内およびその周辺の一帯に亜熱帯植物であるソテツ*が約3,000本自生している。中国南東部から南西諸島を経て都井岬まで分布する種で、当地が北限。1952(昭和27)年3月に「都井岬のソテツ自生地」として国の天然記念物に指定された。