えびの市は、宮崎県の最西端に位置し、東は小林市、西は鹿児島県伊佐市、湧水町、南は鹿児島県霧島市、北は熊本県人吉市、錦町、あさぎり町に接し、鹿児島県、熊本県の三県の境界にあり、南から北に向かって広くなる扇の型をしている。
 市域は、南部の霧島山、中央部の川内川が流れる加久藤盆地、北部の矢岳高原に大別され、山間盆地ながら広く沖積平野面が分布する。
 JR吉都線、肥薩線、国道221号が熊本県人吉市、宮崎県小林市を結び、国道268号と447号が鹿児島県伊佐市と連絡する。九州自動車道は、えびのジャンクションで宮崎自動車道を分岐する。
 主産業は農林業と畜産で、中でもえびの米は県内でもっとも良質とされる。
 京町は宮崎県下最大の温泉郷で、京町温泉や吉田温泉がある。えびの高原は霧島観光の拠点として知られ、霧島錦江湾国立公園に含まれている。
 2010(平成22)年9月には、霧島ジオパーク(宮崎県都城市、高原町、小林市、えびの市、鹿児島県霧島市、曽於市、湧水町)が、日本ジオパークに認定されている。

観光資源一覧

霧島山の写真

霧島山 (宮崎県 えびの市 / 宮崎県 小林市 / 宮崎県 都城市 / 鹿児島県 霧島市 )

宮崎県と鹿児島県にかけて広がり、最高峰は標高1,700mの韓国岳(からくにだけ)。獅子戸岳(ししこだけ)、新燃岳(しんもえだけ)、中岳(なかだけ)、高千穂峰(たかちほのみね)、白鳥山(しらとりやま)、甑岳(こしきだけ)など20以上の山からなる火山群の総称である。やわらかな山容に神秘的な火口湖を複数抱いているのも特徴で、大浪...

霧島山のミヤマキリシマの写真

写真提供:霧島市

霧島山のミヤマキリシマ (宮崎県 えびの市 / 鹿児島県 霧島市 / 宮崎県 他 )

樹高は1mほど。ツツジの一種で九州各地の高山に生息する。紫紅色、桃色、薄紅色の花をつける。命名は日本を代表する植物学者の牧野富太郎博士。1909(明治42)年に霧島へ新婚旅行に訪れた折に発見した。 開花時期は、高千穂河原(たかちほがわら)が5月下旬、韓国岳(からくにだけ)山頂が6月上旬。

えびの高原のミヤマキリシマの写真

写真提供:宮崎県えびの市観光協会

えびの高原のミヤマキリシマ (宮崎県 えびの市 )

えびの高原は、霧島連峰を構成する、韓国岳(からくにだけ)、甑岳(こしきだけ)、白鳥山(しらとりやま)などに囲まれた標高約1,200mに位置する高原。高原北部には不動池や六観音御池(ろっかんのんみいけ)、白紫池(びゃくしいけ)などの火口湖がある。「えびの」の名称は、韓国岳山麓の硫黄山(いおうやま)から噴出する亜硫酸ガスによ...