駒ヶ根市
印刷する駒ケ根市は、長野県南部、伊那盆地の中央部にある市。西に中央アルプス、東に南アルプスを臨む自然豊かな地域で、市域は天竜川の両岸に広がり、右岸は河岸段丘上の平坦面をなし、左岸は伊那山地の山腹傾斜地である。伊那市、飯島町、中川村、宮田村、上松町、大桑村、大鹿村に接する。
JR飯田線、国道153号ともに右岸を通り、中心地区赤穂の西方には中央自動車道の駒ヶ根インターチェンジもある。
産業は食品加工や電機工場が多く、農業ではリンゴ、ブドウ、ナシや水稲作が中心に行われている。
観光では、宝剣岳、木曽駒ヶ岳をはじめとする中央アルプス(木曽山脈)の玄関口。多くの登山客が駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷カールに至り、ここを拠点に連山に挑む。千畳敷カールは大規模な氷河地形(圏谷)であり、夏は高山植物が咲き誇り、登山者以外の一般観光客も多く訪れる。年間を通じてロープウェイは運行されており、春にはスキー場も設けられる。この他、観光名所としては、国指定重要文化財の旧竹村家住宅や、国指定名勝の庭園をもつ光前寺などがある。
観光資源一覧
光前寺 (長野県 駒ヶ根市 )
駒ケ根高原にある天台宗寺院。860(貞観2)年本聖上人の創建と伝えられ、武田、羽柴家などの信仰が厚く、信濃国有数の大寺であった。 境内には本堂・三重塔・三門などが杉林の中に建っており、樹齢数百年の巨木も多い。蘭渓道隆式池泉庭園や築山式枯山水、築山式池泉庭園と三つの庭園があり、ヒカリゴケも自生している。また三重塔近くに...
空木岳 (長野県 大桑村 / 長野県 駒ヶ根市 )
中央アルプスの木曽駒ヶ岳、宝剣岳の南方にあり、標高2,864mの山。高さでは木曽駒ヶ岳に劣るが、スケールの大きい風貌は中央アルプスでも第一級で、山頂もどっしりとして広く、展望はすばらしい。 東側には空木平が広がり、中央部にお花畑がある。山の名は山麓にあるウツギの木からだという説と、カールに残る雪形がウツギの花に似ている...
南駒ヶ岳 (長野県 大桑村 / 長野県 飯島町 / 長野県 駒ヶ根市 )
中央アルプスの主要山脈の南に位置し、空木岳に寄り添うように立ち、2つのピークを持つどっしりした山容で、2,841mの山。中央アルプスの縦走では木曽駒ヶ岳から空木岳までが一般的で、南駒ヶ岳まで足をのばす人は少ない。樹林帯の多い周辺の山々の中でも、頂上付近や尾根筋は白い花崗岩とハイマツによって明るく開放的な山で、岩場の山として...