愛荘町
印刷する県中東部にあり、東は多賀町、南から西は東近江市、北は彦根市、豊郷町、甲良町に接する。
東部の山際を国道307号と名神高速道路が、西部に広がる湖東平野には中山道と国道8号線、近江鉄道、東海道新幹線が、それぞれ南北に縦断している。
愛知川の右岸、湖東平野の東部に位置し、東方は鈴鹿山地の西麓にかかる。南に流れる一級河川愛知川のほか、中央部には一級河川宇曽川や岩倉川が流れている。古くから水との関わりが深く、田畑が町域の約4割を占める。宇曽川上流部には、1979年(昭和54)ロックフィル式の宇曽川ダムが竣工。
2006年(平成18)秦荘町と愛知川町が合併して成立。古くから開けた土地で、条里遺構が広範にみられる。現在の中心市街である愛知川、中宿、市地区は、愛知川の渡河点となる交通の要衝で、中世には市が立ち、愛知川商人とよばれる商人団が活躍。江戸時代には愛知川宿が中山道の宿駅として栄えた。北隣の沓掛地区も、中世には鈴鹿山地越えで、伊勢地方との通商に従事する商人が集住し、江戸時代には近江商人の一翼を担った。
近江商人が扱った主力商品である麻織物(近江上布)は、当地を含む湖東地方が主産地。現在も化学などと並び繊維工業が盛ん。また、近江上布は国の伝統的工芸品に指定され、愛知川に近江上布伝統産業会館がある。農業は典型的な米作農業地域で、近江米の産地である。
湖東三山の一つで聖武天皇の勅願により行基が開山した金剛輪寺があり、国宝の本堂のほか、国指定重要文化財を数多く保有する。豊満神社の四脚門も国指定重要文化財。他に、1758年創業の旅籠で国の登録有形文化財の竹平楼、愛知川びんてまりの館などがある。
観光資源一覧
金剛輪寺 (滋賀県 愛荘町 )
名神高速道路湖東三山スマートI.Cより約1分。西明寺(さいみょうじ)・百済寺(ひゃくさいじ)と並ぶ湖東三山の一つ。 寺伝では、741(天平13)年、聖武天皇の命で行基が建立、848~851年(嘉祥年間)に円仁(慈覚大師)が天台の道場として中興した。織田信長の兵火の被害は少なく、湖東三山の中では寺宝がもっとも多く残っている。総門の...