県中東部にあり、北は米原市、西は彦根市、甲良町、南西は愛荘町、南は東近江市、東は岐阜県大垣市、三重県いなべ市と接している。
 近江鉄道多賀線、国道306号、307号が通じるほか、名神高速道路が通り、多賀スマートインターチェンジがある。
 東は鈴鹿山脈で、霊仙山、三国岳、御池岳等の山塊からなる。琵琶湖の水源となる標高1,000m内外の山々が連なり、杉、檜、松などの美林を形成しており、森林は本町総面積の 86%を占める。鈴鹿山脈を源流として西流する犬上川と芹川が流れ、流域は優良な農地となっている。
 1941年(昭和16)多賀、久徳、芹谷の3村が合併して町制施行。1955年(昭和30)2村と合併。中心の多賀は多賀大社の鳥居前町として発達。多賀大社は古来、皇室の崇敬が厚く、御代参街道も通じ、江戸時代には俗謡に「伊勢にゃ七度、熊野へ三度、お多賀様へは月参り」と歌われるほどにぎわった。
 農業と林業が主で、米、麦、そばなどが生産されている。また、びわ湖東部中核工業団地が造成され、キリンビール滋賀工場などが立地している。
 多賀神社奥書院庭園は国指定名勝。付近の敏満寺集落は古代の東大寺領水沼荘の地で、胡宮神社社務所庭園は国指定名勝。芹川上流には鍾乳洞「河内の風穴」(国の天然記念物)がある。他に、あけぼのパーク多賀、歴史民俗資料館がある他、多賀大社では祭事が催されている。

観光資源一覧

河内の風穴の写真

河内の風穴 (滋賀県 多賀町 )

近江鉄道多賀大社前駅から北東へ、芹川渓谷を7km遡った霊仙山(りようぜんさん)南西麓のカルスト地帯にあり、約55万年前にできた鍾乳洞である。総延長は10,000m以上で、入口は高さ1mと小さいが、洞内は3層構造で小洞が複雑につながっていて、推定面積は1500m2といわれる。  1922(大正11)年に観光用の松明がつけられ、現在は...

多賀大社の写真

多賀大社 (滋賀県 多賀町 )

近江鉄道多賀大社前駅の前に大鳥居が立ち、神社まで徒歩10分の参道には土産物店が並ぶ。お多賀さんの愛称で知られ、かつて「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」と里謡にも謡われ、伊勢神宮の祭神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の両親、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)を...