妙高市
印刷する妙高市は、新潟県の南西部に位置し、上越市、糸魚川市、長野県長野市、飯山市、信濃町、小谷村に接する。市域の南西部は妙高山麓の高原地帯、西部は妙高山の北に連なる頸城連山、南東部は新潟・長野県境を走る関田山脈の山地で、これら山間地を縫って関川が北流する。同川西方を支流の矢代川が流れ、市域北端部に沖積平野(高田平野)が開ける。
中央部をえちごトキめき鉄道、国道18号、上信越自動車道が、東部を国道292号が縦断し、上信越自動車道の妙高高原インターチェンジがある。
関、矢代両川に臨む丘陵、台地上に縄文期の遺跡が多く分布する。関、矢代両川に挟まれる栗原の地は、古く信濃国と越後国を結ぶ交通の要地であった。南北朝期以降、市域は越後国守護上杉氏が領し、鮫ヶ尾城、松原館、乙吉館などが築かれた。江戸時代、関川沿いに通る北国街道は、佐渡の金の運搬路、北陸諸大名の参勤交代路、また信越を結ぶ重要な物資輸送路であり、関山、新井はその宿場町として栄えた。
北部域は昭和10年代に大日本セルロイド(現、ダイセル)新井工場が誘致されてから、化学工業都市として発展、電気、精密機械などの工業団地も造成されている。農業では、米、トマト、ピーマン、ナスなどを産する。
観光資源では、妙高山、火打山、高妻山、苗名滝、惣滝、笹ヶ峰高原、斐太史跡公園(斐太歴史の里)、鮫ケ尾城跡(国史跡)、旧関山宝蔵院庭園(国指定名勝)、関山神社御神体「銅像菩薩立像」(国重要文化財)の他、妙高、池ノ平、赤倉、関、燕などの温泉や複数のスキー場を有している。
妙高山麓一帯は妙高戸隠連山国立公園に属し、妙高山は古くから信仰の対象で、その信仰の中心となった関山神社の例祭は、関山の火祭と呼ばれ有名である。
観光資源一覧
焼山 (新潟県 糸魚川市 / 新潟県 妙高市 )
糸魚川市と旧妙高村にまたがる、釣鐘状のトロイデ型、標高2,400m。約3000年前に活動が始まった若い火山で、新潟県唯一で活火山で、長い間、登山禁止であったが、2018(平成30)年11月15日付けで、立入り規制は解除された。山の大部分は火山体でなくフォッサマグナ由来の第三紀層である。山頂部は森林限界の高山帯で、日本におけるライチョウ...
火打山 (新潟県 糸魚川市 / 新潟県 妙高市 )
妙高山の北西に連なり、標高2,462mは妙高火山群では最高峰で、長い稜線を引く不整三角形のやさしい感じの山容を見せる。しかし、高田平野以外、山容を山麓から望むところがないので、あまり知られていない山である。 一般的な笹ヶ峰から山頂へのルートは変化があり、楽しい。ブナ林、岩塊が露出する十二曲がり、オオシラビソの樹林帯を過...