西条市
印刷する西条市は、愛媛県東部の道前平野に広がる。北は燧灘に面し、北西は今治市、西は東温市、南は久万高原町と高知県いの町、東は新居浜市と接する。
JR予讃線、国道11号、194号、196号が通じ、平野部と山地部の境界を松山自動車道が横断し、いよ小松ジャンクションで北に分岐する今治小松自動車道と接続する。海路では東予港の壬生川地区と大阪南港を結ぶ定期航路が開かれている。
南部一帯及び西部は急峻な山岳地帯で、それ以外は比較的緩やかな平坦部。石鎚山に源をもつ加茂川が東部を、高縄山地と石鎚山脈の間を北東流する中山川が西部を流れ、北西部を大明神川が潤す。市域北部は肥沃な周桑平野(道前平野)が広がり、県下有数の穀倉地帯となっている。
「水の都」といわれるように市街地には「うちぬき」と呼ばれる自噴井が多く、良質の水を利用した酒造業が発達。江戸後期から奉書紙(伊予奉書)の生産が盛んで西部の国安の手漉き和紙(奉書紙・画仙紙)は現在も広く知られる。1964(昭和39)年に現市域が東予地域として新産業都市の指定を受け、富士紡績(現フジボウ愛媛)や住友重機などが進出。現在はビール製造、鋼板製造、造船、電子部品等の工場や火力発電所などが稼動し四国最大規模の工業地帯となっている。平野部では米作のほか野菜、果樹、花卉栽培が行われ、裸麦、愛宕柿は生産量全国一を誇る。また、畜産などとの複合経営も多い。沿岸部ではノリ養殖が盛ん。
永納山城跡や法安寺跡(国指定史跡)、保国寺庭園(国指定名勝)、興隆寺(国の重要文化財)、伊曽乃神社蔵の予州新居系図(国指定重要文化財)等、多くの文化財がある。石鎚山を神体山とする石鎚神社があり、登山口のひとつ西之川から成就社近くまで石鎚登山ロープウェイが通じ、成就社付近には石鎚スキー場もある。石鎚山脈一帯は石鎚国定公園に指定され、高瀑渓などの景勝地も多い。
加茂川河口・中山川河口・新川河口・高須海岸・河原津海岸の干潟は多くの希少生物の生息地と渡り鳥の渡来地で、東予地区の海岸一帯はカブトガニの繁殖地として県の天然記念物に指定されている。