伊方町は、四国の最西端、豊予海峡に突き出た“日本一細長い”佐田岬半島に位置する。北側は伊予灘に、南側は宇和海に面している。東西 33.6km、南北 19.2kmと横に長い地形。三崎地区の伽藍山や瀬戸地区の見晴山をはじめとする半島特有の低い山地が東西に連なり、平地が少ない。北の瀬戸内海側は、リアス式海岸独特の変化に富んだ景観を持ち、南の宇和海側はなだらかな白砂の連なる海岸が点在する。
 国道197号が通じ、三崎から大分県の佐賀関へフェリーが就航。
 中心の湊浦は伊方浦が古名で、町名はこれによる。伊予灘側の伊方越には平家の落人伝説があり、江戸時代から杜氏の出稼ぎが有名である。
 主産業は漁業とミカン等の柑橘類の栽培。大久浜一帯では三崎牛の飼育が行われている。四国電力の原子力発電所がある。
 岬の先端部の佐田岬灯台周辺は瀬戸内海国立公園域で、また番匠鼻、権現山、伽藍山などは佐田岬半島宇和海県立自然公園に含まれる。三崎の亜熱帯性植物アコウの巨木は国指定天然記念物。地域特有の風を利用した風力発電など、自然エネルギーの利用を推進している。

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佐田岬の写真

佐田岬 (愛媛県 伊方町 )

瀬戸内海と太平洋を区切るように突出した四国西端の佐田岬半島は、全長約40km、最大幅6km、最小幅500mの日本で最も細長い半島である。半島には、入り江ごとに集落が点在し、段々畑には地域特産の柑橘が栽培されている。岬の先端、潮流の渦まく崖の上に白亜の灯台が立っている。岬に立つと大型船の行き来する豊予(ほうよ)海峡を隔てて佐賀関...