美濃加茂市
印刷する美濃加茂市は、県中南部にある都市。東は川辺町、八百津町、御嵩町、西は関市、富加町、南は可児市、坂祝町、北は七宗町に接する。
JR高山本線・太多線、長良川鉄道が通じ、国道21号、41号、248号、418号が走る。また、東海環状自動車道が通り、美濃加茂インターチェンジがある。
東部と南部に木曽川や飛騨川に沿って平坦な地形が広がり、美濃加茂盆地を形成している。北部は美濃山地の南端に位置し、一部地域では急峻な地形もみられる。中部では起伏の比較的少ない丘陵地が広がり、小さな谷が複雑に絡み合うように伸びている。
1954年(昭和29)2町5村、三和、和知の2村の一部が合併して市制施行。太田盆地の北部、木曽川沿いの段丘にある市街地は中山道の宿場町に由来し、木曽川の渡船場だった。
山之上町ではカキ、ナシなどの果樹栽培が盛んで、蜂屋町の干し柿「堂上蜂屋柿」は特産。このほか、情報通信機械器具製造、生産用機械器具製造も盛んである。
旧中山道の太田宿に残る脇本陣林家住宅は国の重要文化財に指定されている。文豪坪内逍遙、歴史学者津田左右吉の出生地としても知られる。飛騨川・木曽川沿いは飛騨木曽川国定公園に含まれる。北部の伊深町の正眼寺は臨済宗妙心寺派に属し、禅道場として有名。