七ヶ宿町は、県南西端に位置する。東は白石市、西は山形県高畠町、南は福島県福島市、北は蔵王町、山形県上山市に接している。
 国道 113 号、国道 399 号が通じるほか、主要地方道上山七ケ宿線、主要地方道南蔵王七ケ宿線、主要地方道白石上山線が軸となっている。鉄道、東北自動車道、国道 4 号といった広域交通網はいずれも隣接する白石市を縦断しており、白石市へのアクセスが非常に重要となっている。
 奥羽山脈の東斜面に位置し大部分は高原地帯をなす。北には蔵王連峰を有し、屏風岳、刈田岳、杉ヶ峰、不忘山等の山々が連なり、町のほぼ中央部にもフスベ山、峠田岳、蛤山等 1,000m を越す山が起立し、全面積の 91%が山地となっている。町のほぼ中央を流れる阿武隈水系の白石川をはじめ、白石川の支流である大深沢川、大梁川、 小梁川等、大小8の河川、長老湖がある。特に白石川は七ヶ宿ダムに流れ込み仙台市の水がめとなっている。県内有数の豪雪地帯でもある。 
 1957年(昭和32)町制施行。古来、出羽と陸奥を結ぶ交通の要衝で、江戸時代には奥州と羽州を結ぶ道が「山中七ヶ宿街道」と称され、7つの宿場があったことが町名の由来となっている。街道は参勤交代路として西奥羽13藩が利用したほか、出羽三山詣でや出羽の置賜地方の物資の輸送でにぎわった。関には本陣が、湯原には境目番所があった。
 林業、畜産が行われるが、ほとんどが第二種兼業農家であり、農業外所得の依存度が高い。源流米「やまのしずく」、そば、しいたけ、なめこ、原木マイタケ、りんご、もも、山菜、木炭、白炭、あぶらまんじゅう、七ヶ宿ようかん、炭クッキー、蔵王天然水、 液りんご、いちごジャムなどを特産する。
 宿場町の面影を残す本陣跡がある。このほか、東北一大きな120mの「やまびこ吊り橋」、七ヶ宿ダムを望みながらパーク ゴルフやグラウンドゴルフ、ウォータースポーツを楽しめる 「七ヶ宿ダム自然休養公園」、グリーンツーリズムを体験す る「街道HOSTELおたて」、その他「みやぎ蔵王七ヶ宿スキー 場」、「オートキャンプ場・きららの森」などがある。また、蔵王国定公園域の不忘山と横川東岸の長老湖はハイキングコースとなっている。8月下旬には歴史ある七ヶ宿街道をわらじで歩くイベント「わらじで歩こう七ヶ宿」が開催されるほか、水分神社「春秋の祭典(御輿渡御、 やぶさめ)」、熊野神社春季祭典、愛宕神社春季祭典、山中七ヶ宿太鼓源流、関神楽などの伝統行事もおこなわれる。また、2月には「雪だるまコンテスト」がおこなわれる。

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