新冠町は、道中南部にあり、東は中札内村、東から南は新ひだか町、西は日高町、西から北は平取町、北から東は帯広市に接し、南西は太平洋に面する。
 太平洋岸にJR日高本線と国道235号が通じる。
 町域はほぼ南北に細長く、新冠川の流域を占める。上流にはダムや発電所があり、下流域は緩斜面が広い。河口部に新冠市街が広がる。日高地方のほぼ中央に位置する。
 1961年(昭和36)町制施行。地名はアイヌ語「ニカプ」(木の皮の意)に由来する。この地のアイヌの着衣がオヒョウ(ニレ)の木の皮でつくったもので、それが茶褐色を帯び他と異なるためという。かつて帝室御料牧場として町域の大半が管理されていた。第二次世界大戦後に開放され、流域の河床面、段丘面には農村集落が開けた。
 水稲、カボチャ、メロンなどを産する。また、隣の日高町旧門別町地区とともに日高の酪農地帯となっている。競争馬の生産地帯ともなっており、「サラブレッド銀座」と俗称される。
 北方には十勝沖地震で泥水やガスを噴出した新冠泥火山群があり、道の天然記念物に指定されている。この他、郷土資料館、優駿記念館、にいかっぷホロシリ乗馬クラブ、太陽の森ディマシオ美術館、町民スポーツセンターや新冠温泉がある。

観光資源一覧

幌尻岳の写真

写真提供:平取町役場 観光商工課

幌尻岳 (北海道 新冠町 / 北海道 平取町 )

幌尻岳は、日高山脈の最高峰で、標高2,052mの奥深い健脚向きの山。夏には一面高山植物のお花畑となるカール*状大地や豊富な動植物群、山頂からは幾重にもなる日高山脈の山並みが一望できるなど、魅力あふれる山として人気がある。  登山口は額平川コース(平取町)、新冠コース(新冠町)、チロロ林道コース(日高町)があるが、いずれも...